*このレポートは、「メディアミックスによるNPO・ボランティア広報事業」(宮崎県社会福祉協議会委託事業) の一部です。
“まちなか地域福祉まつり”を通して、地域とのつながりが出来たボランティアの方々から「またやってみよう」という声が聞こえたことがうれしかったです。

【設立の経緯】
 西都市ボランティアセンターは平成7年に西都市社会福祉協議会に設置されました。現在西都市ボランティアセンターには10名前後の個人と70団体が登録しており、ボランティア活動に携わっています。
 さらに、その中で11団体と個人ボランティアの方々が、それぞれの活動分野を超えてお互いに連携・協力・理解し合うために西都市ボランティア連絡協議会を組織し、活動しています。

【主な活動】
生きがい交流広場
 
まちなか地域福祉まつり
 
まちなか地域福祉まつり
 
ボランティア学習(体験キャンプ)
 
介護予防体操
 西都市ボランティアセンターの主な活動としては、ボランティア募集やボランティア啓発、高齢者や障害への介護や支援などです。現在、西都市ボランティアセンターにはボランティアコーディネーターと呼ばれる職員を置いており、その職員を中心に活動しています。

生きがい交流広場 わたしたちのデイサービス事業
 平成16年2月に西都市平助地区商店街内にオープンした「生きがい交流広場」は、地域の情報・活動の交流拠点として、また商店街の活性化を目的としてオープンした広場です。公民館のない妻地区では、この生きがい交流広場を使用して、地域住民手づくりの「私たちのデイサービス事業」を展開しています。この事業は地区ボランティアが対象である地区高齢者のお世話をするものですが、年間約600名の地区高齢者の方々に利用いただき、妻地区の活動拠点として活用されています。現在は地区ボランティアと一般職員で運営していますが、ゆくゆくは地区ボランティアだけでの運営を目指して活動しています。

商店街との協働で“まちなか地域福祉まつり”の開催
 地域福祉まつりは西都市で毎年1回開催されている祭りです。もともと西都原で開催されていましたが、2年前に行われた地域プラット会議の中で、西都市の街をどうにかしたいという意見がありましたので、祭りの実行委員会に商店街会長をはじめとした商店街の方々に加わっていただき、昨年から中心市街地の商店街と協働で行う「まちなか地域福祉まつり」の開催となりました。
 当日は小野崎、えびす、平助、中央通りの4商店、約800メートルを歩行者天国にして、軽トラによる地域福祉バザーやボランティア活動団体によるステージイベントなどを開催し、福祉祭りとしてだけではなく、中心市街地の活性にもつながる祭りとなっています。
 また、それまでは会場までの高齢者の移動が不便でしたが、街中で開催することに高齢者の方も気軽に参加していだだける祭りとなりました。おかげで西都市夏祭りと同じくらいの規模で開催することができており、約3000人の来場をいただいています。

小学生・中学生へのボランティア学習
 総合的な学習の時間を活用して、ボランティア体験を推進しています。また西都市内の小学生・中学生を対象に夏休みに「小学生・中学生ボランティア体験キャンプ」を実施しています。ボランティアの学習だけでなく、新しい仲間とのコミュニケーションから思いやりの心や人とのつながりの大切さを学び、ボランティアへの理解と関心を深める活動となっています。ただ最近は、中高生の土日の行事が多すぎて、なかなかボランティアに参加する時間を取ってもらうことへの理解が難しくなっています。

社会福祉普及推進校事業
 妻地区の福祉推進会をモデルに指定して、ボランティアの活動推進を行っています。子供たちとの交流や車椅子体験、地域福祉って何?という研修会などをおこなっています。昨年度の福祉祭りを“まちなか地域福祉まつり”の開催につなげたのもこの流れです。
 その他、ボランティア連絡協議会では月に1回の定例会を開催して意見交換を行っています。ボランティアグループ間の連絡調整と連携強化が図られることで、ボランティアの交流や研修等を一緒に行うことが可能となり、ボランティア活動啓発に努めています。社協としては、オブザーバー的な立場で参加しています。このような運営形態は、県内では珍しいと思います。
 また、年に4回「ボランティアの心と心の架け橋 ふれあい」を発行し、ボランティア情報の発信を行っています。

【活動を通して今までで一番うれしかった事】

 小学生・中学生ボランティア体験キャンプの参加者の中に福祉の道へ進んでいる子どもがいること、まちなか地域福祉まつりを通して地域とのつながりが出来たボランティアの方々から「またやってみよう」という声が聞こえたことなどです。


【どんなところにやりがいを感じているか 】

 何年かかからないと結果が出てこないという難しさもありますが、やったことに対して必ず反応があるということがやりがいにつながります。また、目標に向かって進んでいけることにもやりがいを感じています。子どもたちは素直なので面白い時、面白くない時に表情に表れますから、子どもたちが笑ってくれるような取組みができたときにやりがいを感じます。

【協働事業】
・商店街との協働でまちなか地域福祉まつりの開催
・団塊世代セミナー 地域包括支援センターと協働で実施
・地域プラット会議
 
 2年前から月に1回、妻地区において商店街の会長さんをはじめとする商店街の人や身障協会の人たち、それに主婦の人たちが入っていろんな問題を考える会を開いています。その中で出た問題を行政と一緒になって解決していくということを行っています。誰でも気軽に参加できる場です。

【一言PR 】
 言葉ではボランティアは地域が対象だと言いますが、まだまだボランティアが地域に浸透していないのが現状です。例えば都城にある「正応寺ごんだの会」のように、地域の結束力や行動力、地域のことを地域で解決するなど、すみよい地域にしていきたいです。全員で西都を福祉のまちにしていきたいです。

 ● 社会福祉法人 西都市社会福祉協議会 西都市ボランティアセンター
 ● 住 所  〒881-0004 西都市大字清水1048番地 西都市総合福祉センター
 ● 電 話  0983-43-3160
 ● FAX  0983-42-4743
 ● 会長名   上杉 兼祺
 ● 法人認可  昭和43年3月12日 
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