*このレポートは、「メディアミックスによるNPO・ボランティア広報事業」(宮崎県社会福祉協議会委託事業) の一部です。
【お話】花ふぶき一座
代表 宮田若奈さん
目指すは、マザー・テレサ 社会起業家として「笑い」を追究したい!

◆きっかけは・・・
 私は、平成13年に大阪から都城に引っ越してきました。
自分の天命は「人に幸せや元気を与えること(1)」そして、「人の憩いの場をつくること(2)」この2つのキーワードは20歳の頃から変わっていません。
その(1)の実現を、大阪で出会ったチンドン屋の世界に魅了され、この世界の魅力をもっと宮崎で発信したいと思い、都城市で平成15年に花ふぶき一座を結成しました。今では年間200本の現場をこなすまでなりました。チンドン屋は営利活動としてやっています。
平成15年から17年にかけて、NPO法人化を検討してきましたが、平成18年度以降から社会企業家を目指し、現在は、個人事業としてチンドン屋をやっています。今年は、なるべく補助金、助成金を取らないで運営して行こうと思っています。

チンドン屋の現場が増えるごとに、今度はハレの日もケの日もすべての人が笑顔になる空間がつくれないかと思うようになり、平成17年には自宅の庭を「みんなのふれあい広場」として地域の親子に開放する活動を展開するようになりました。みんなのふれあい広場は非営利活動としてやっています。

「みんなのふれあい広場」の活動もはじめは、月1回の遊びの学校から、平成18年には毎週1回の平日の夕方の子どもの居場所づくりへの活動に発展してきました。
今まで子どもたちとふれあった人数は4000名以上。回数では300回以上にまでなっています。あれこれと試行錯誤中で、今も発展途上です。
(1)も(2)もキーワードは「笑顔」・・・すべての人が笑顔になる空間を目指して、展開中です。

花ふぶき一座(チンドン屋)
 
施設でのパフォーマンス
 
路上パフォーマンス
 
宮崎の神話の紙芝居
 
みんなのふれあい広場
 
みんなのふれあい広場
◆主な活動は?
●「花ふぶき一座」(営利部門)
(1) チンドン屋・・
    商店街の賑やかし、ステージパフォーマンス、
    宴会の余興や朝市での盛り上げ。
(2) 神話の紙芝居・・
    「海幸・山幸」オリジナル制作。古代衣装を着て演じます。
(3) 親子の絆の紙芝居・・
    「お父さん」「お母さん」「子どもたち」の演目を夫婦の
    寸劇を交えて展開。多くの子どもたちとふれあっています。
(4) 南京玉すだれ・・商売繁盛の日本古来の大道芸。
(5) 紅屋笑天街・・おめでたい真っ赤な衣装での洋楽ショー。
(6) キャンディーわかな・・
    世界一作る数の少ないバルーンパフォーマンス。
   ※担当が創作できるバルーンアートが本当に少ないそうです。
    アコーディオンを演奏しながら、街を回遊します。
(7)チンドンワーク・・
    認知症の施設で月に1回定期的にチンドンワークを展開中。
    コミュニケーションをとりながら、回想法を行っています。
    チンドン屋がどのように効果があるか作業療法士と組んで調査中。
    (21年度に1回目の報告書が完成)。

●「みんなのふれあい広場」(非営利部門 )
人に憩いの場を与え、笑顔を与えるをキャッチフレーズに水曜日の夕方自宅の庭を開放しています。
(1)週1回の子どもたちの居場所事業(平成17年度から開催)
   異世代の交流、自然体験をプログラムに盛り込んでいます。
   地域の高齢者施設での月1回の交流も実施。
   地域の保育園の子どもたちとの交流も実施。
   地域の高校生が子どもたちと一緒に遊ぶ体験活動も実施。
      (例:茶摘み体験、キャンプ、芋掘りなど)
(2)いやしのマザーガーデン(平成21年度から開催)
   小さな子どもをもつお母さんの居場所として、自宅を月1回開放。
   アロマセラピー、骨盤セラピスト、移動カフェも協力して開催中。
   口コミで来場者が徐々に増えて、1回で親子約20名が参加しています。

●「美々津遊悠玉手箱」
 江戸時代、明治時代のまちなみを残す美々津で、日本の大道芸、チンドン屋を 通じて人とふれあうイベントを企画実施。
 美々津の住民と日向市、都農町界隈の住民で実行委員会を作る。
 今年の7月に開催したイベントでは初めての開催だったが、2日間で3000人を 超える来場者あり。大盛況のうちに終わる。
 毎年1回、開催を今後計画中。

◆活動を通してうれしかった事は?
 花ふぶき一座の活動(チンドン屋)では、「わかなちゃんに出会えてよかった」「元気になった」「幸せをもらえた」という言葉がとっても励みになっている。
たくさんの人とのふれあいと出会いに感謝する毎日です。

 みんなのふれあい広場では、わが子をはじめ、たくさんの子どもたちと自然体験や異世代の交流を通じて、光輝く子どもの笑顔と出会えた時、悩みをうちあけてくれる子どもたちと出会うこと。そして、小学校を卒業しても顔をだしてくれる子どもたちがいることが嬉しい。

 美々津遊悠玉手箱では、初のイベントプロデュースだったけど、こちらもたくさんの人からの支えと応援と、念じれば花開くということを実感できたことが幸せでした。美々津の街がひとつになったという実行委員長の佐藤さんのメッセージがとてもうれしかったです。訪れたお客さんから「とってもあたたかいイベントだった」と。「人がふれあえて、なつかしい大道芸にふれられたことがうれしかった」というメッセージをもらえたことがうれしかったです。

◆どんなところにやりがいを感じていますか?
 宮崎県に今まで浸透していなかったであろう路上の文化を多くのみなさんに発表できることの幸せと、路上の文化を発展させていくことが花ふぶき一座の使 命のような気がします。
 また、ふれあい広場でも自宅の庭を親子のふれあえる、わくわくした空間に数年かけて実行にうつし、あらゆる人とのふれあい続けられることに幸せを感じている。すべての人が自由に集えて、コミュニケーションがあふれる空間になり続けられたら幸せです。

◆この活動を通じてどんな事を実現したいですか?
 すべての人が笑顔であれば、平和な日本になると思います。
 花ふぶき一座の活動が、笑顔の花の種まき活動につながれば幸せです。
 花ふぶき一座がくると縁起がいい。景気がいい。笑顔の花が咲く。それをチンドン屋でもふれあい広場でも実践し続けたいと思います。
 チンドン屋という江戸時代からの街頭宣伝の文化の伝承と、人とのふれあいとコミュニケーションと笑顔にこだわり続けていきたいと思っています。


◆5年後どんな活動をしていますか?
 一発花火の活動ではなくて、小さな花を毎日咲かせ続けることが大事だと思います。まずは続けること。関わった人たちが笑顔になることを実践していきたい。
 チンドン屋に関しては、宮崎に面白いチンドン屋がいるという全国に発信できるような一座に成長すること。
宮崎で、日本の大道芸、チンドン屋の文化などを広めていくイベントの定期的な開催。美々津などのまちなみを活かしたイベントを県内あらゆるところで開催ができるようになり、まちづくりの機運のきっかけにつながれうれしい。まちが潤うことができれば最高です。
 また、ふれあい広場に関しては、将来は自然学校のような役割を担えたらうれしい。
 どちらも事業を継続して展開できるような仕組みづくりを考えていきたい。

◆協働事業への考え、取り組みについて
 理念をあらゆる機関と共有して、手をつないで事業を展開できればうれしい。
●協働事業の取り組み
 デイサービスまりあでの、おじいちゃんおばあちゃんと子どもたちとの交流。
 都城農業高校生と子どもたちの交流。(お料理教室、こけ玉づくりなど)
 ひばり保育園児との交流。(ソーメン流し、街頭紙芝居の公演)
 キャンバスの会で3年回、チンドンワークを展開。(障害者施設で)
 県との協働で、人権のイベントの企画委員を務める。「上方寄席の世界」を企画実施。

◆最後に一言PRを
 花ふぶき一座がまちを歩けば、花が咲く。笑顔が咲く。
 ふれあい広場では、世代を超えた交流と、心の解放が約束される。そんな空間の演出にこだわりたい。
 すべての人が笑顔で生きていけるようなきっかけを提供し続けたいですね。

〜お問い合わせ・連絡先〜

 名 称 花ふぶき一座
 代表者 宮田 若奈
 会員数 正会員 32名 支援会員 34名
 住 所 都城市志比田町4776−4
 電 話 0986−26−3970
 FAX  020-4622−1641
 URL  http://www.hanahubuki-ichiza.com
 
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