*このレポートは、「メディアミックスによるNPO・ボランティア広報事業」(宮崎県社会福祉協議会委託事業) の一部です。
【お話】宮崎文化本舗 代表理事  石田達也さん

これからのNPO団体はしっかりした経営感覚も持って! でないと社会は変えられない!!

 人を変えるのは「教育」。総合芸術作品である映画から、芸術文化のある街作りを目指して。

 映画は「一人ではできないもの」。いろいろな人の才能が入っています。映像+音楽+照明+脚本+俳優+メイク…あげたらきりがない程です。その才能の集合体、総合芸術作品というところが、私にとっての一番の魅力ですね。街の中に宮崎キネマ館という映画館を作ったのは、「映画を見る→食事をする→一杯飲む→コミュニケーションを取る」という、ひと昔前の理想的な街のスタイルを作りたかったからです。現在主流の「家→車→映画館→車→家」といったスタイルでは、ちょっと文化的にもコミュニティー的にも希薄な感じがしますよね。
 そもそものきっかけは、95年に始めたボランティアでの宮崎映画祭。このボランティア活動だけでは、規模や活動にどうしても限界を感じ、それまでの経験を生かした活動を広げようと2000年にNPO法人宮崎文化本舗を立ち上げ、コミュニティーシネマを作りました。
 現在は、県の事務局代行業(委託事業)を受けることが多く、映画館の仕事との割合が5:5位になってきています。私たちにとっては、活動的にも、収入的にも、このスタイルが理想的なバランスになっていますよ。と代表理事の石田達也さん。

 綾の照葉樹林プロジェクト「てるはの森の会」の活動の手腕を買われ、環境省の「地球温暖化防止活動推進事業」の普及・啓発の活動、西都原考古博物館運営支援、宮崎市自然休養村運営センター、宮崎NPO支援センター窓口での相談受付、人材育成活動など、幅広く活躍。「やはり、人を変えていくのは教育。社会の仕組みでおかしいところを少しでも変えていきたい。
 今は変えられなくても、きっかけ作りや問題提起、いわゆる『種まき』はできるはず。その問題提起が2〜3世代後に解決策へと繋がっていけばいいのでは?やはり、ひとりひとり『市民』が考えるべきなのです。その旗振り役を、このNPO活動でやって行けたらいいなと思っています」。

どこでもドア1
綾照葉樹林探検隊

・宮崎キネマ館
 http://www.bunkahonpo.or.jp/cinema/index.htm
●水・金・土 レイトショー開始中!(終了時間〜22:00、20時以降の入館は北口のみ)
●個人会員募集中!! 会員要項、特典その他詳しくはHPを。
●上映作品、上映時間、各インフォメーションは随時更新中!!

【県の委託事業】

・宮崎市自然休養村センター
 http://www.bunkahonpo.or.jp/onsen/index.html
 温泉や食事が気軽に楽しめ、宿泊施設も完備。

・みやざきNPOハウス
 http://www.bunkahonpo.or.jp/
 宮崎文化本舗が主体となり、県内初の市民団体自らが管理運営する施設。

・綾の照葉樹林プロジェクト
 http://teruhanomori.com/
 九州森林管理局、宮崎県、綾町、(財)日本自然保護協会、てるはの森の会の5者が提携し、照葉樹林の保護プロジェクトを推進。

・宮崎県立西都原考古博物館
 http://www.bunkahonpo.or.jp/
 運営支援ボランティアスタッフ募集中!!館内および古墳群の説明をするボランティアを随時募集中。詳しくはメールにてお問い合わせを。

・NPOマネージメント・協働事業等の講師派遣
 アイディア、国際協力、多文化共生、ボランティアによる映画製作のノウハウ、ホームページの作成に至るまで、多種多才な理事&会員による講師派遣を行っています。
 市民・行政・企業への出前講座から、連続講座の企画運営まで気軽にご相談ください。

 ※その他活動内容・各講座・各イベント情報などについてはNPO法人 宮崎文化本舗
 http://www.bunkahonpo.or.jp/

NPOのためのブログ講座(宮崎公立大学とのコラボレーション)
どこでもドア2
みんなでムービー
 
どこでもドア3

NPOハウス

 
西都原考古博物館ミュージアムショップ

〜お問い合わせ・連絡先〜

 NPO法人 宮崎文化本舗
 代表 石田 達也
 住所 880-0805 宮崎市橘通東3-1-11 アゲインビル2F
 電話 0985-60-3911
 FAX 0985-28-1257
 URL http://www.bunkahonpo.or.jp/

 


ライターズEYE
 「NPO支援をやっているが、NPOをやっているだけじゃ問題は解決しない。ほとんどの団体が年商600万程度。事業としては成立しないですよ。本当にやるならもっとシビアに経営感覚を持ち、学んでいかないといけないのです」。という話が心に残りました。私のイメージとしては、ボランティアや地域活動をしているという印象の強かった「非営利団体」。しかし、しっかり事業として自立し、利益を上げてやりたいことや志を達成しているのだなと感じました。
 私もかなり映画好きなのですが、今回の取材で「映画の何が好きですか?」と自分が質問したのに、もし逆に訪ねられたら、以外と答えられないものだな〜と、ひどく簡単なことに気づきました。「一人では作ることができない総合芸術だからです!」「ん〜、深いっ!!」。
 夢やロマンや芸術といった世界の素晴らしい感覚と、経営や市民活動といった厳しく現実的な部分をバランス良く持ち合わせた方で、久々「目から鱗が落ちる」という感覚にさせていただきました。
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