今回は県立宮崎大宮高等学校の「国際・ボランティア部」を紹介!
インタビュー:国際・ボランティア部の宇都宮章子さん、顧問の近藤明子先生
宮崎大宮高校の紹介
大宮高校は、平成20年に創立120周年を迎えました。1学年は、普通科8クラス(現1年生は9クラス)、その他、文科情報科2クラスの合計10クラスで、1学年は約400名、学校全体では約1200名以上の大きな高校です。
国際・ボランティア部 設立のきっかけ
昨年まで主に国際的な活動に力をおいたユネスコ部と、赤十字活動に力を入れていたJRC部がありましたが、どちらの部も活動内容が社会奉仕だったので、一緒の部活動として統一し、幅広い活動を目指した国際・ボランティア部として今年度から活動しています。
現在の主な活動内容
学校には、多くのボランティア団体から様々な情報が届くので、その中から自分達ができることを顧問の先生と相談しながら、取り組むようにしています。
最近では、宮崎県共同募金会のクリスマスツリー募金を生徒会と協力して行ったり、はにわの会、仲間の家のクリスマス用クッキーの販売もしました。また、毎年9月に行われる学校の文化祭では、アジアヒ素・地雷ゼロ・タイの希望の家を支える会などを紹介する活動を行いました。
また、週末の街頭募金なども校内に希望者を募って行っています。
宇都宮さんは、昨年7月に「第24回 AIU高校生国際交流プログラム」の高校生外交官としてアメリカでの生活を体験されました。このプログラムは、国際社会におけるリーダーとして活躍できる人材の育成を目的とし、1987年にAIU保険会社が日本での創業40周年を記念して社会貢献事業の一環として発足させたもので、毎年、日米の高校生を対象に国際交流プログラムを開催しています。参加者は高校生外交官(high school diplomats)として、言語の壁を越え、異文化の壁を越え、そして自分の中にある壁をも乗り越え、自主性と協調性を育てるものです。
「AIU高校生国際交流プログラム」に応募したきっかけと思い出
元々、国際交流に興味があり、中学生のときには宮崎市の国際交流事業の一環で中国を訪れ、昨年は日韓ユネスコ交流事業で韓国へ行きました。そのような私に両親がある日、このプログラムを紹介した小さな新聞記事を見つけ、それを私に教えてくれました。簡単に選ばれるものではないと分かっていましたが、この経験が自分の一生の財産になることを確信したので、顧問の近藤先生に相談し、事務局に連絡して資料を取り寄せました。
一番の思い出は、プリンストン大学でアメリカの高校生と共同生活を送ったことです。国境を越えて交流、また協力しながら充実した日々を送ることができました。アメリカの文化や、価値観の違いに衝撃を受けたこともありましたが、ルームメイトの励ましなどで乗り越えることができました。特に印象に残っている言葉は「Don’t be afraid of other people. Just enjoy yourself」(周りを気にするよりも、自分自分が楽しむことを考えよう)という言葉でした。私の一生のアドバイスになりそうです。
この経験を活かして実現したい事
将来は、国際関係の仕事に就きたいと考えています。その際に必要なのが、今回の経験で学んだ「違いを違いとして知る」ことだと思います。世界には多くの文化が存在して、日本との違いに驚くことも多々あると思いますが、それらに優劣をつけるのではなくそのものとして受け入れることを心がけ、国境を越えて、たくさんの人と交流していきたいです。